さてさて
2025年6月16日。前日は大阪で開催された22/7のリリースイベント(セブンパーク天美)に参加し、その後奈良県天理市の東横インに一泊。ホテルのハートフルルームで母もゆっくり休めたので、翌朝はわりとすっきり起床。
本当はそのまま帰る予定だったが、せっかく奈良まで来てるし「どこか寄ってから帰る?」という話に。車椅子でも行けるスポットを考える中で、母がポツリと一言。
「法隆寺と、あと東大寺の鹿でも見たいな〜」
東大寺は以前に行ったことがあるし、ちょっと離れてる。なので今回は「世界遺産をまわろう!」というテーマで、法隆寺・唐招提寺・薬師寺の3ヶ所をまわることに決定。どれも近接しているので、車での移動もスムーズなはず…だった。
実際は、ナビに従って向かった薬師寺周辺の道が想像以上に狭い!。生活道路のような住宅街の細道を抜けながら「これ本当に通っていいの?」と不安になる展開も。
そして何より、この日は朝から気温30度超えの猛暑日。観光地をまわるというより、軽いサバイバルの様相になってきた…。
ただ、事前に調べておいたバリアフリー情報や車椅子用駐車場、トイレの存在があったおかげで、スムーズに動けたのは大きな助けだった。今後同じルートをたどる方の参考になるよう、ここから詳細をレポートします!
📚 お寺のうんちく – もっと知ってから歩こう
🛕 法隆寺(ほうりゅうじ)
607年に聖徳太子が建立したとされる、世界最古の木造建築を誇るお寺。金堂や五重塔が並ぶ「西院伽藍」は教科書にも載る有名な風景。建築様式の美しさもさることながら、保存状態の良さに驚かされる。境内には大宝蔵院など宝物館もあり、仏像や経典など国宝がズラリ。
🏯 唐招提寺(とうしょうだいじ)
鑑真和上によって奈良時代に開かれた戒律の専門寺。金堂、講堂、御影堂などが残っており、木々に囲まれた静かな境内は落ち着きある空間。金堂には千手観音や盧舎那仏などが祀られ、風格を感じる場所。
🕌 薬師寺(やくしじ)
天武天皇が皇后の病気平癒を願って建立した寺。鮮やかな朱色の金堂や大講堂、そして修復された東塔と再建された西塔がシンメトリーに並ぶ伽藍は、まるで絵巻物の一場面のよう。内部には薬師如来像と日光・月光菩薩像が鎮座し、荘厳な空気を放っている。
🚗 行ったレポート – 実際の道のり
🛕 法隆寺
まず最初に訪れたのは法隆寺。天理市のホテルから車でおよそ30分ほど。名阪国道の法隆寺ICから近く、ナビに従って順調に到着。観光自動車駐車場(1回500円)に車を停める。

観光バスも停められる大きな駐車場。

障害者スペースもあり。

すぐ隣には観光案内所があり、その中にはバリアフリートイレも。

ただし、開くのが8時半なので、着いた時には開いてませんでした。
法隆寺へは駐車場から200mほど。

歩道は石畳でガタガタしており、車椅子にはやや不向き。

付近はこんな感じになっているようだ。

法隆寺方向に向かうが、歩道が進みづらいので、車道を行きます。

この日は平日で車がいなかったからよかったけど、混雑する日は無理だな。
道を進むと門が見えてくる。
南大門というところのようだ。

伽藍配置はこうなっているらしい。

五重塔と夢殿が見るところだろうか…。
南大門前に到着すると正面には階段がある

でも、左手にスロープが設置されていてそちらから入場可能。

門をくぐるところにもスロープが設置されている。

参道の向こうには五重塔も見えれた。

中門を見ながら参道を進むとまた段差がある。
スロープがあるから、そこを通る。ちょっと砂利のとこを通るけど。

中門の方は階段があるけど、左手側に車椅子マークのある通りがあり。

その先が参拝の入口。
ここもスロープがあります。

上るとき、お寺の人がすぐに手伝いに来てくれました。助かる。感謝。
ここで、拝観のチケットの購入だ。
拝観受付で障害者手帳を提示すると、割引がある。ただし、このとき母親が手帳を車に置いてきてしまっていた。
母曰く「何もいらないって言ったじゃん」。
すみません、確かに言いました…。
どうしようかと思ったが、通常2,000円の入場料が半額の1,000円になる。介助者もそうだ。
う~~~ん、微妙な値段だ。
ちょっともったいないので、母を置いて障害者手帳を取りに駐車場まで往復する。ついでに御朱印帳も忘れていたため、ついでにそれも回収。
この日は猛暑…、往復しただけで汗だくに。こんなに大変だったら、通常料金でもよかったかも…。
とりあえず、チケットは買ったので、入口の方へ。

ここから伽藍の様子も見れます。
五重塔・金堂・大講堂が並ぶ西院伽藍エリアです。

五重塔の向こうには大講堂がありますが、伽藍の中を行くより、横の回廊を通った方がいいとのこと。

そんなわけで、回廊を進みます。屋根もあるし。

そこからは、五重塔の向こうに大講堂が見えます。

しかし、わざわざ講堂の前に「大」を付けるなんて、「大戦艦」みたいな感じ。

奥の方はちょっと狭くなってます。車椅子でも大丈夫だけど、ちょっと注意。

そして、大講堂に入るところもちゃんとスロープがあり、車椅子でも入れます。
大講堂では仏像群を拝観(中は撮影禁止)。重厚な建築に圧倒される。
大講堂を抜けると、反対側の回廊を行きます。
こっちからは金堂が良く見えます。

出口もスロープになっていて、そのまま出れます。

車椅子でも特に問題なはいですね。ただ、自力で進むのは辛いでしょう。
その後、聖霊院を横目に見ながら大宝蔵院へ。
こっちは砂利道。

ちょっとした段差もあります。

進んでいくと「大宝蔵院」の表示が。

ここを入っていきます。

入口で最初に買ったチケットを見せれば入れます。
道はフラットな石畳で車椅子でも大丈夫。

大宝蔵院の建物に入るところもスロープがちゃんとあります。

ちょっと道が狭いけど…。

入口に到着するので、入ります。

ここの左手に入口があります。中は撮影禁止。

内部は車椅子でも問題がない広さ。展示品はすべて本物の国宝級で、観音像などの仏像が並ぶ空間は厳かそのもの。空調が効いていて涼しかったのもありがたい。
建物を出ると、反対側にもスロープがあるようです。

これがスロープですね。

思ったより安心です。
大宝蔵院を出たら、夢殿を目指します。

トイレもあるみたい。今回は利用しなかたけど、車椅子でも利用可能なトイレらしい。
そのまま進むと、無料休憩場が。
かなり厚いので、これはありがたい。

休憩室の中はこんなん。

自販機で飲み物を買って休憩です。
一休みしたら、夢殿を目指します。
夢殿の方に行く道へはスロープで。

だいぶ向こうに門が見えます。

「東大門」ですね。
ここもちゃんとスロープがあり。

この先はだいぶ高低差があるけど、そこもスロープがあり。

夢殿を目指そうと思うが…。
まだまだ道は長い…。

しかも、暑い上に、道もガタガタ…。

夢殿は断念します。
御朱印は聖霊院でいただいた。帰りは再び元のの道を通って駐車場へ。
駐車場着いたら、観光案内所に行きます。
ここの2階は展示スペースになっていたが、今回は体力的に断念。トイレを利用して次の目的地へ。
🏯 唐招提寺
次に向かったのが唐招提寺。法隆寺から車で15〜20分ほど。寺のすぐ近くにある専用駐車場に駐車します。

整備された駐車場で、障害者用駐車スペースもあり。

トイレも車椅子用があります。

駐車場から境内までは車椅子でもスムーズに行けます。

途中の段差にはスロープ。

そして、南大門に到着。

ここで拝観料を払います。
南大門は出口と書いてある方にスロープがあるので、こっちから入ります。

そして、参道に降りるところにもスロープ。

参道は未舗装だけど、車椅子でもなんとか大丈夫。
奥には金堂が見えます。

途中に案内図があります。

金堂に到着。

金堂の中には段差があり、車椅子では内部拝観が不可とのことだった。

鼓楼。

経蔵に宝蔵。

講堂。

講堂の裏側にスロープがあります。
ただ、スロープを上っても、中を見ることはできないとのこと。
本当かな?っと疑問だったけど。まあいいか。
こちらが売店です。

売店の横にある御朱印授与所で御朱印をいただきます。
売店の奥にはバリアフリートイレがあるようだけど今回は使用しませんでした。
再び車に戻る前に、駐車場脇のお土産屋に立ち寄ろう。定番の奈良土産が揃っており、飲食スペースもあったため、冷たい飲み物で一息。
駐車場のバリアフリー対応のトイレで用を済ませて次の目的地へ。
🕌 薬師寺
最後に訪れたのは薬師寺。ナビを「薬師寺」とだけ設定すると、狭い住宅街に誘導されてしまうので注意。
こんな道や。

薬師寺前もすれ違えないくらいの道。

「薬師寺駐車場」で設定するのが正解。
駐車場まで広い道です。

ここが駐車場。結構広い。

障害者用のスペースもしっかりあります。

薬師寺参道と表示のある方へ向かいます。

駐車場から寺の南門まではフラットで舗装された道です。
自動販売機が大量に並んでててちょっとびっくり。

トイレの表示もあって、車椅子マークもついてました。使わなかったので、見てませんが…。
途中に地図があります。

意外と広いんだ…。
ようやく参道の出口のようです。

ここが薬師寺の南門です。

入口を入ると南受付があり、そこで拝観料を支払います。

出るときは、門から車椅子で通れないので、入口から出てとのこと。
境内に入りまずは中門の方へ。

スロープがあるので車椅子でも問題ありません。
中門の両横には宇宙人みたいな像が。
こっちと

あっちに。

サンダとガイラ?
というよりスペクトルマンっぽい気が…。
中門にもスロープがあるのでそのまま通れます。

境内は左右対称の美しい伽藍配置。
正面に金堂。

右には東塔。

左側は西塔。

鮮やかで一番見ごたえがあります。
中門から伽藍へ行くところもスロープがあります。

これが金堂。圧倒的です。空母ドロスくらい。

金堂の横にはスロープがあり、車椅子で入堂できるようになってます。

車椅子は後ろ側の入口へ。

ちゃんとスロープになってて問題ありません。

ここには国宝の薬師三尊像を拝めます。
そして、こっちは大講堂。

ここは横に大きんスロープがあります。

中へもスロープで入れます。

こっちは、重要文化財の弥勒三尊像があります。
真ん中に弥勒如来があり、右側に法苑林菩薩、左側に大妙相菩薩がまつられています。
大講堂の向こう側にあるのは東僧坊。

お土産や御朱印がもらえるところです。

中はこう。

暑いので、ここで休憩していきます。
あと、御朱印をいただき、撤収します。
帰りに、南門近くにある奈良漬けのお店に立ち寄り、この日の巡礼を終えます。

薬師寺は3つの中では一番整備されてて見ごたえありでした。
📝 行ってみたまとめ
- 法隆寺・唐招提寺・薬師寺は車椅子でも比較的安心して巡れる。
- バリアフリートイレ、休憩所、スロープなど整備状況は良好。
- とはいえ、石畳や段差、暑さには注意。夏は特に要水分補給。
- 各寺で御朱印もいただけて、満足感の高い一日になった。
ではでは
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