さてさて
2024年4月29日。ゴールデンウィークの函館旅行中。
お風呂にも入らないと…というわけで貸切風呂を探しておいた。
見つけたのは、湯の川温泉にある老舗旅館「啄木亭」。

宿泊していた函館駅近くのホテルから車を走らせ、その「啄木亭」へ。
今回のお目当ては、予約制の貸切風呂「平成湯」。車椅子の母と一緒に、1枠60分を2時間使ってのんびり温泉体験してきました。
湯の川の夜風とレトロな旅館の雰囲気、そして静かに流れる時間……。ちょっと非日常な、でも気兼ねのない家族の癒し時間をレポートします。
「啄木亭」ってどんな宿? 〜老舗の魅力と豆知識〜
啄木亭(たくぼくてい)は、函館・湯の川温泉に位置する老舗旅館。 その名の通り、詩人・石川啄木にちなんだ名前です。

石川啄木は、若くして短い人生を駆け抜けた天才詩人。彼は明治時代に函館に移り住んでいた時期があり、啄木小公園や啄木像なども市内各所にあります。
そんな啄木の世界観を表現するように、この啄木亭もどこか文学的で落ち着いた雰囲気があります。 でも、重厚すぎるわけではなく、家族連れでも気軽に利用できる旅館です。
最上階の「空中大浴殿」が名物で、津軽海峡や函館山を一望できるパノラマビューの大浴場が人気。でも今回利用したのは、もっとプライベート感のある貸切風呂「平成湯」です。
ちなみに「啄木亭」は、観光ホテルチェーン「湯元啄木亭グループ」に属していて、北海道内でも根強い人気を誇る存在。 昭和レトロな味わいと、現代的な清潔感の融合が特徴です。
アクセスと駐車場事情
今回、車で移動しましたが、湯の川温泉エリアは道が広めで、初見でも運転しやすい印象でした。
「啄木亭」はメインストリートからちょっと外れたとこ。

正面から入ったけど、障害者用の専用駐車枠は見当たらず。
車はどこに停めていいかよくわかりませんが、横の空いてる場所に停めるみたいでした。

遅めの時間だったためか、混雑はなく、停められました。
建物の入口とバリアフリー対応
正面玄関前には数段の階段がありますが、横にしっかりとスロープが設置されています。 車椅子でも問題なく建物内に入れました。

ロビーは広々としており、車椅子の移動は問題なし。 「温泉旅館って狭そう」という不安も、ここでは心配いりません。

窓の外には中庭があり、豪華な感じ。
広めの売店もあります。

売店では函館名物のお菓子などの他、北海道っぽいものも。

シマエナガのコーナーもありますね。

他に、土方歳三のグッズなんんかもありました。
売店近くには多目的トイレもあり、車椅子の人にはありがたいポイント。
いざ、貸切風呂「平成湯」へ
今回の予約は20:00〜22:00。早めに着いたので、少し売店やロビーで時間を過ごしつつ、19:45ごろ案内していただきました。
案内された先は、ちょっとした縁日風の通路!

金魚すくいが出てきそうな昭和感満載の装飾が並び、子どもだけじゃなく大人もテンション上がる通路です。
このレトロな演出、なかなかツボでした。
貸切風呂「平成湯」:中の様子は?
「平成湯」は、旅館の一角にあるプライベートな貸切風呂スペース。

通路の突き当りを横に入ると…。

「平成湯」の扉があります。

中に入ると、思ってたより立派なとこでした。

まず、脱衣所がとにかく広い!
ソファーにマッサージチェア。

「これもうリビングじゃん」と言いたくなるくらい快適空間。
その先には洗面台。

洗面台には、化粧水、乳液、綿棒、ヘアゴムなど必要なものが一通り揃っていて、アメニティも充実。

中にはトイレもあり。

ここはバリアフリーとなっているわけではないけど。
しかし、今までにないくらいの設備です。
ただし、入口には段差があるので、車椅子ではちょっと入りづらい。

こんな風ですね。

浴室へは段差も少なく、手すり付きの湯船があります。 母はつかまりながらゆっくりと入浴でき、付き添いがあれば問題なく利用可能です。

洗い場はこうなってます。

浴槽は大人3〜4人でも余裕ありの広さ。癒されます。
ちなみに、2時間予約しているけど、湯船でゆっくりするわけではありません。
着替えるのに時間がかかって1時間だと間に合わなくなりそうだから長く予約しているんですね。
まとめ:湯の川温泉で、贅沢な時間を静かに堪能
「日帰りでここまで満足できるとは…」というのが正直な感想。
宿泊しなくても、家族だけで静かに過ごせる空間と温泉はとても貴重です。
車椅子の母にとっても、無理なく楽しめたというのが一番のポイント。 バリアフリーとまでは言えなくても、「なんとかなるレベル」であり、スタッフさんも親切で丁寧に対応してくれました。
バリアフリー100%とは言いませんが、かなり良好なアクセス性だと感じました。
ではでは
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